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ファイヤーマン 第7話 「恐怖の宇宙細菌」

ファイヤーマン 第7話 「恐怖の宇宙細菌」
宇宙を進む人工衛星が、一見火花が降り注いでいるだけのように見える流星群の中を進む場面からスタート。
宇宙開発センターがジャコビル流星群を観測するために、人工衛星G2を打ち上げ、大気圏上層部において流星群の観測に成功したのだという。地球に再突入して洋上に無事着水した人工衛星G2は、直ちにシーマリン号に回収され観測結果の分析が開始されることに。その頃、1人の生物科学者がジュネーヴの国際学会から帰国した。

 

SAF基地では小宮博士と松本洋子という、同じ分野の学者が顔を合わせていた。
だが、高等菌類(キノコ)の研究家である小宮博士は、基地に呼ばれた理由を聞いていなかった。
小宮博士に顕微鏡を覗いてみるよう促す海野隊長。
そこには、回収した流星観測衛星の表面から発見された菌糸状生物が!!
宇宙から来た生物というわけだ。
SAFは、ジャコビル流星群から人工衛星に移植したと考えているらしい。
この生物の生態を早急に、そして秘密裏に調査したいと言う海野隊長。
なぜ秘密裏なのか問う小宮博士に、中々痛ましいスライド写真を見せる水島隊員。
1970年、ある場所に落下した隕石に付着していた菌糸生物のために数十人が倒れた事実があるのだとか。ちなみに、極秘事項らしい。この時は、適切な処置で被害を最小限に出来たのだという。
SAFとしては調査をしつつも、このような惨事は必ず防ぎたいという事か。
その惨事以来、いかなる宇宙生物を地球には持ち込めないらしい。既に衛星は殺菌済みで、生きているのは顕微鏡の生物だけのようだ。
今回研究者2人が呼ばれたのは、3日間この宇宙生物の研究をしてほしかったからという事らしい。その後、殺菌する予定のようだ。

 

その夜から、宇宙生物の研究に取り掛かる小宮博士と松本洋子助手。
沢山のビーカーや試験管が並んでいるのを見ると、やはりSAFは科学者集団というのが分かる。
何を栄養源にしているのかを気にしている松本助手だが、岬との会話の中で菌糸の入ったシャーレを落としてしまう。
手袋をはめた岬が破片を集め、小宮博士が菌糸の完全殺菌を指示するが……。
そこで小宮博士が部屋の温度が落ちてきている事に気づく。
ボイラー係が寝ているのではという事で、殺菌が不完全なままボイラー室に行ってしまう岬。
ボイラー室のおじさんに声をかけ立ち去る岬だが、ボイラー室には怪しい影が……。

 

数時間後、うとうとしている岬に部屋の温度が下がっている事を伝える松本助手。
岬がボイラー室のおじさんがまた寝ていると思い様子を見に行くと、そこには痙攣して横たわるおじさんの姿が!!
キノコ、キノコと口にするおじさんの言葉に、岬が周囲を見回すと重油を吸った菌糸がキノコ状に!!
そこでようやくシャーレを落とした際に、自分の体に菌糸が付着してボイラー室に持ち込んでしまった事に気づく。
成長してキノコ状になった菌糸を見て、宇宙生物重油を栄養源にしている事も確信するが、今回の岬は科学者としては不注意だったと言わざるを得ない。
幸い、おじさんが死ななかったのは良かったが。

 

すぐに自分の研究所に宇宙生物を移そうと提案する小宮博士と、海野隊長が来るまで待つよう止める岬。
その後、海野隊長と水島隊員、千葉隊員がSAFレーザーガンでボイラー室のキノコ状になった宇宙生物を消滅させる。
レーザーガンで撃ったくらいで消滅させられる物なのか……。殺菌しなくていいのか。
小宮博士の見解では、宇宙生物は石油そのものを栄養源にしているのではないかとの事。
海野隊長が消滅させた事を小宮博士に報告した後、海野隊長に「SAFの隊員として責任を果たしたとは言えない」と糾弾される岬。確かに、責任の重さを考えたら当然ではある。
宇宙生物が人間に害を与える事が分かった以上、実験を中止し、菌糸を全て殺菌する事に。
SAFメンバーが引き上げた後、小宮博士に実験の継続を宣言する松本助手。密かに彼女は、別の場所に菌糸の一部をとっていたのだ!!

 

夜、キノコ状になった宇宙生物の実験を再開する2人。
水槽のような物に宇宙生物を入れて実験しているが、もう少し厳重な管理をした方がいい気も……。仮にも未知の生物なのに。
石油を吸い上げる能力を持っている、傘が波打っていて運動器官がある、傘の中に石油を蓄えている、自分の力で石油のある場所を見つける能力があるなど、次々その特性を暴いていく2人。
交代で休む事にした2人は、小宮博士が先に休む事に。
デスク作業をしている松本助手に、水槽を抜け出し忍び寄る宇宙生物!!
結果、松本助手は宇宙生物が放った光線で殺されてしまう。
松本助手の悲鳴を聞き、目を覚ます小宮博士で前半パート終了。

 

現場に戻り、松本助手が死んでいる事に気づく小宮博士。
このままでは実験は中止だと、その危険性や人命より実験を優先する心が怖い……。
宇宙生物を持ち出し、小宮博士は逃走してしまう。
その後、研究所にSAFが駆けつけるが、松本助手の実験データで宇宙生物がポリドーム液に弱いのではという記述を発見。

 

その頃、逃走中の小宮博士。
「殺す事はないんだ」とつぶやき車を運転していたが、対向車を前にハンドル操作を誤り、道端から車を回転させながら落下。
やった事の危険性に反して、最期が呆気ない……。
事故現場に岬と千葉隊員が駆けつけるが、車にはガソリンもエンジンオイルも残されていなかった。

 

車から逃走した宇宙生物は石油コンビナートを襲撃していた。
巨大化した宇宙生物、キノクラゲスは光線で石油コンビナートを破壊。
海野隊長がマリンゴンの出動を命令する。
洋上に向かうキノクラゲスを発見した千葉隊員が、シーマリン号の出動を要請。
SAF基地では海野隊長が松本助手の残したポリドーム液の効果を水島隊員に確認。キノコ状になった宇宙生物に通用するかはわからないが、一応持っていく事に。

 

一方、キノクラゲスは次に石油タンカーを襲撃。
タンカーの乗員を救出してから、総攻撃を仕掛ける事に。
水島隊員の提案で、レーザー光線が効かなかったときはポリドーム液を対空砲の弾頭に仕込んで打ち込むことに。
その後、タンカーの乗員が救出された事で、マリンゴン以下全機が攻撃を仕掛ける。
しかし、効果は無く不意に放たれたキノクラゲスの攻撃で、マリンゴンが撃墜。
変身するためであろうが、千葉隊員を強引に気絶させて脱出させる岬。手刀で気絶させて無理やり脱出させるとか、後でどう言い訳したんだ?
変身する直前、岬は海野隊長から言われた糾弾の言葉を思い出していたが、顔に出さずとも責任は感じていたのだな……。
マリンゴンの海への落下と同時に変身、現れるファイヤーマン。

 

光線を放つ以外は、触手付きの巨大キノコといった見た目のキノクラゲス。
戦闘が独り芝居みたいな感じではなく、ちゃんと戦っているように見えるのが凄いと思う。見せ方の問題なのだろうか?

 

シーマリン内で岬の捜索を指示する海野隊長と、ポリドーム液の準備完了を報告する水島隊員。
ファイヤーマンのカラーシグナルが鳴り始める。
シーマリンからポリドーム液を仕込んだミサイルを発射する千葉隊員。
ダメージを負い石油を流すキノクラゲスに、ファイヤーフラッシュでとどめをさすファイヤーマン。

 

変身を解除し、シーマリンの千葉隊員から腹パンで手荒い歓迎を受ける岬。
潜行するシーマリン号で第7話終了。

 

感想
宇宙からやってきた未知の生物と、その研究に執心する研究者といういかにも危険そうな組み合わせだが、結局1番恐ろしいのは人の心のように感じてしまう。ただ、そんな危険な心理を描いているからこそ、岬の責任感も際立つのかもしれないが。